法律事務所羅針盤の採用担当をしております、本田真郷です。

このページでは、これから就職先の事務所を探す、司法修習生の方に向けて、事務所選びのポイントをお伝えします。

一口に法律事務所といっても、事務所理念、取扱案件、執務環境などは事務所ごとに千差万別です。

いわゆる五大事務所と過疎地域の公設事務所では、同じ弁護士業務ではあっても、事務所環境の共通点を探す方が難しいくらいかもしれません。

もちろん、どちらがより優れているという問題ではありませんが、司法修習生や若手弁護士の皆様にとって、自身のスタンスにあった法律事務所に就職し、活動していくことは、今後充実した弁護人生を過ごす上で極めて重要です。

ぜひ、参考にし頂ければと思います。

①地元密着型の事務所か拡大志向の事務所か

地元密着型の法律事務所では、商工会議所や各種地元団体等にも所属しながら、地元のお客様と継続的なお付き合いしていることが比較的多いかと思います。

弁護士の転勤等はなく、比較的落ち着いた執務環境で、ワークライフバランスも図りやすい環境であることが多いです。

拡大志向の事務所では、各地に支店を設置し、新しい分野にも意欲的に取り組む傾向があり、その分、刺激に富んだ執務環境であることが多いかと思います。

弁護士の転勤等もあり、早期に支店長などとして経営に参画することも多く、業務量は多いことが通常かと思います。

②教育方針が自分に合うか

弁護士登録初日から裁判所に1人で出頭したり、単独で法律相談を担当したりするなど、早期に独り立ちを求める事務所もあれば、最初数か月間はほぼ単独行動を行う機会がなく、先輩弁護士から付きっきりの指導を受ける事務所もあります。

優劣の問題ではありませんが、自分に合わない教育方針では、成長機会を阻害されてしまうこともあるため、自身に合った教育方針であるかどうかを確認することが重要です。

③自分の取り扱いたい分野を取り扱うことができるか。

事務所によっては、例えば、知的財産分野、交通事故分野の取り扱いに特化しており、他の分野の取り扱いが事実上難しい場合もあります。

現時点で、事務所の取り扱い分野ではなくても、今後、新人・若手弁護士が自分で開拓していくことを許容してくれる事務所であれば問題ないケースもありますが、興味ある分野の取り扱いが可能であるかどうかは事務所選択の重要なポイントです。